UTMとウィルスソフトでは守備範囲が異なります。具体的にどう違うのか見ていきましょう。
この記事は、「UTMとウィルスソフトの違いがはっきりと分からない」方にわかりやすく説明しています。
UTMとウィルスソフトの役割の違いは?
UTMの役割
出入口部分に導入し、門番的役割をします
会社全体のパソコンや複合機など、ネットワークを一括して守ってくれます。 UTMは、パソコンや複合機など個別に監視するのではなく、ネットワークの出入口を監視するので、1台でパソコンも複合機も保護することが可能です。
そのため予算を抑えて複数のセキュリティ対策ができるといれます。今までのセキュリティ製品は、「アンチウィルス用」「不正ブロック用」など個別でセキュリティ対策をする必要がありましたがUTMの登場により、1台で全ての役割をになってくれるようになったので、設置の費用・工事期間が減ったり、管理や運用の手間も減りました。
ウイルスソフトの役割
個々の端末に導入をし、ウィルスから守ってくれます
会社で使用しているパソコン、タブレット、スマホにウィルスソフトを導入して期待できる役割としては下記があります。
フィッシング詐欺から守ってくれる | 偽のWEBサイトからクレジットカード番号、アカウント情報(ユーザID、パスワード等)といった重要な個人情報を盗み出す行為。Amazonや大手銀行を装ったフィッシング詐欺サイトで被害にあう方が多い |
---|---|
ランサムウェアから守ってくれる | 感染したPCを使用不能にしたり、ファイルを暗号化させ解除のために身代金を要求してくる行為 |
スパイウェアから守ってくれる | ソフトのインストール等で端末内に侵入し、重要なデータを盗む行為 |
一括管理をする | 複数台数の一括設定・社内全体の端末の一括管理もできます |
接続制限をする | 接続制限をして守ってくれますが、特定の外部ストレージ(USBなど)のみしかパソコンに繋げないように |
どちらを利用したほうがいいのか?
UTMとセキュリティソフトの2重で使うことを推奨!
家庭用のパソコンにも導入が一般的になっているウィルスソフトですが、UTMを導入済の会社で使用するパソコンにも、もちろん導入しておいたほうがいいです。
UTMとセキュリティソフトでは守る役割が違うので、合わせて導入することをおすすめします。日々、様々なサイバー攻撃手法が現れており、UTMもセキュリティソフトも導入しておけば絶対に安心!ということではありませんが、万全に近いセキュリティ対策をしておくことが企業として大切といえます。